先祖に感謝の意を表すことは、大切なことです。普段は忙しくて、なかなかそんな余裕はないと思いますが、このような、先祖を供養するための日があるので、このときばかりは、しっかりと供養をする姿勢を見せることが…
春の彼岸は3月18日~24日となっておりますが、お彼岸というのは、春分の日、秋分の日に行われるものです。
つまり、この春分の日と秋分の日さえ分かっていれば大丈夫です。
お彼岸の中間日に当たる「春分の日」と「秋分の日」は、なんと、「昼と夜の長さが同じ」なのです。
例えば、もし春にお彼岸に行くのなら、2014年でいうと、春分の日は3月21日なので、そこから三日前が、お彼岸開始日となり、そして春分の日から3日後が、お彼岸終了日となります。
これを理解しておくことによって、秋分の日でも同じ理屈でなってます。
彼岸入りは年に2回、春分の日と、秋分の日にあります。時期をまとめてみると、
2014年の春分の日は3月21日なので、
・3月18彼岸入り
・3月19日
・3月20日
・3月21日春分の日
・3月22日
・3月23日
・3月24日彼岸明け
2014年の秋分の日は9月23日なので、
・9月20日彼岸入り
・9月21日
・9月22日
・9月23日秋分の日
・9月24日
・9月25日
・9月26日彼岸明け
という感じになります。
それでは次に、そもそもお彼岸とは何かについてです。
「彼岸」とは、 サンスクリット語の「波羅密多」から来たものと言わています。
煩悩と迷いの世界である此岸(しがん※1)にいる者が、六波羅蜜(ろくはらみつ)の修行をする事で、「悟りの世界」すなわち彼岸(ひがん※2)の境地へ到達することが出来るというものです。
ちなみに、太陽が真東から上がって、真西に沈み、昼と夜の長さが同じになる、春分の日と秋分の日を挟んだ、前後3日の計7日間を「彼岸」と呼び、この期間に仏様の供養をする事で、極楽浄土へ行くことが出来ると考えられていたのです。
それでは、次は準備について話していきます。
お彼岸の準備をしよう。
・仏壇
・仏具の掃除
・お墓の掃除
・供花やお供え
・果物・菓子などや、精進料理をお供え
・春は牡丹の花にちなんで牡丹餅(ボタモチ)を
・秋は萩の花にちなんで「おはぎ」を
現代では現金を包むことを指す「お香典」ですが、本来はお香(お線香)を届けたことに由来します。
お仏壇やお墓にお参り出来ない時や、他家に伺う時はお供えの他にお線香を届けましょう。
先祖に感謝の意を表すことは、大切なことです。普段は忙しくて、なかなかそんな余裕はないと思いますが、このような、先祖を供養するための日があるので、このときばかりは、しっかりと供養をする姿勢を見せることが重要です。
こういった日々の行事をきっちり行うことで、また先祖からの恩恵を受けることができるかもしれません。
特に宿命中殺(月柱中殺)を持たれた方、心を込めて行動して下さい。
※1…此岸(しがん)とは、此方(こちら)の岸と言う事です。つまり、「今生きているこちらの世界」のことを言います。
毎日笑って生活できればこんな良い人生はないのですが、現実は思ったよりも悩んだりすることが多いはずです。
このように悩んだり迷ったりする東側にある世界を、この世とか此岸(しがん)と言ったりしているのです。
※2…彼岸(ひがん)とは、彼方(かなた)の岸です。そこには悩みやつらい思いをする事が全くないあちらの世界。つまり、あの世は「極楽浄土」の意味なのです。
この極楽浄土とは、西側に極楽浄土、つまり、天国があると言う意味になっているのです。
結果、お彼岸の中日である「春分の日」や「秋分の日」は彼岸と此岸が最も近いと考えられて、お墓参りで先祖供養をするようになったと言う事です。
追記として、太陽が昇る東側を此岸(しがん)、太陽が沈む西側を彼岸(ひがん)と言います。
